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ペットが亡くなったら、火葬までにすべきこと~変わらない愛情で旅立ちの準備を

 

大切なペットの死。

突然の別れでも、覚悟のうえの別れでも、飼い主さんは大きなダメージを負います。

ペットの亡骸を前に、「もっと〇〇してあげていたら……」など自分を責める方も少なくないでしょう。

 

でも、ペットが亡くなったら“終わり”ではありません。

ペットが安心して虹の橋までたどり着けるように、亡くなってからも、変わらない愛情で旅立ちの準備をしてあげてください。

 

 

✱【ご遺体の処置】亡くなってから火葬まで✱

 

ペットが亡くなったら、頭が真っ白になったりひたすら涙が流れたり、飼い主さんはパニックになりますよね。

でも、ご遺体は時間とともに傷んでいきます。きれいな体で火葬へと送り出せるように、飼い主さんにはまだまだやるべきことが残っているのです。

 

✱ご遺体の状態を整える✱

 

死後硬直は、手足⇒腹部⇒頭部の順序で広がります。手足(前肢・後肢)が突っ張ったまま硬直してしまうと棺に入らないため、胸のほうへやさしく折り曲げましょう。

 

✱ご遺体をきれいにする✱

 

ご遺体の体勢を整えたら、体をきれいにしてあげてください。

尻尾や毛並みをやさしくブラッシングすれば、生前のように美しい姿に戻るでしょう。ぬるま湯で濡らした布やガーゼで全身を丁寧に撫でるのも良いですね(汚物が出ている場合は拭き取ってあげてください)。

「がんばったね」「今までありがとう」などの言葉をかけてあげながら、最後の触れ合いの時間をゆっくり過ごしましょう。

 

✱ご遺体を安置する✱

 

きれいな体で火葬してあげるため、保冷を意識しながら適切な方法で安置しましょう。

 

ご遺体の安置に必要なものは以下の通りです。

・ペット用の棺(ダンボールや箱などでも代用可能)

・大きめの布(バスタオルや毛布が理想)

・ビニール(ペットシートなど防水性のあるものなら代用可能)

・保冷剤(ドライアイスが理想)

 

まず、箱の中に大きめの布を敷きます。

その中に、ドライアイスと共にペットを布でくるんで安置してください。ドライアイスは、頭とお腹あたりに設置すると良いでしょう。(※市販の保冷材は冷却時間が短いため、傷みの進行が早くなるかもしれません。そのため保冷剤よりもドライアイスのほうがおすすめです)

 

なお、今後体液が漏れるかもしれないので、箱の下にはビニールを敷くと安心です。

 

火葬まで、基本的にこのままの状態を保ってください。保管期間が長くなりそうなときや夏場は、エアコンを低い温度に設定して、できるだけ涼しい環境で安置しましょう。(※空気に触れると傷みが早まるので、エアコンや扇風機が直接当たらない場所をお選びください)

 

✱ペットとの最後の時間をゆっくり過ごす✱

 

火葬までの間、安置したペットと最後の時間を過ごしてください。

ご遺体の横に、好きだったフードやお水、お花などを添えてあげると喜ぶでしょう。

 

「ありがとう」「天国へ行っても大好きだよ」などと声をかけながら、やさしく体をなでてあげるのも良いですね。

ペットはきっと、あなたの手のぬくもりをしっかり感じていますよ。

 

 

✱ペットの埋葬方法✱

 

ペットの埋葬方法は人によって異なります。

どのような埋葬でも、飼い主さんなりの想いがあれば、ペットは安らかに眠れるでしょう。

 

✱自宅に安置✱

 

人間と同じように、ペットの遺骨も49日に合わせて納骨するのが一般的です。

しかし、大好きなペットと離れたくないという方も多いでしょう。遺骨は自宅に安置しても問題ありません。ただ、遺骨にカビが生えることもあるので保管には十分にお気をつけください。

 

✱共同墓地に埋葬✱

 

共同墓地は「合同碑」とも呼ばれます。きれいで広く、他のペットと同じ場所に埋葬するので、天国でお友達がたくさんできるかもしれませんね。

ただ、共同という特性上、碑石は建てられません。

 

✱個別墓地に埋葬✱

 

個別墓地なら、ペット専用のお墓を用意できます。人見知りの性格のペットは、そっと静かに眠らせてあげるのも良いでしょう。

墓石にはペットの名前を刻めますし、イメージに合ったお墓もつくれますが、費用は少し高めです。

 

✱その他の埋葬方法✱

 

埋葬方法はさまざまです。最近では風船を使って空へお骨を飛ばしたり、海にお骨を撒いたりなど、夢のある方法も選ばれています。

ただ、自治体の許可が必要なこともあるため、「このような埋葬はどうかな?」と思ったときは自治体に相談することをおすすめします。

 

 

✱メモリアルグッズなら、お空に行っても一緒にいられる✱

 

一縁では、ペットのメモリアルグッズをご提供しています。

 

ペットの毛でつくるチャームや遺骨アクセサリーペンダントなどは、「外出先でも一緒にいられる」と多くの飼い主さんに好評です。

また、各種仏具やデザインフォトフレーム、かわいい骨壺カバーなど、ご自宅用のメモリアルグッズも多数扱っています。

 

また、ペットロスの症状が強い方には【てのりん】がおすすめです。

【てのりん】は、世界にひとつだけのマスコット。ペットの写真を元に、あの子そっくりの姿を再現いたします。マスコットの中に遺毛や遺骨も入れられるので、「あの子の魂が宿っている気がする」とペットロスから回復される飼い主さんが多くいらっしゃるのです。

一つひとつ丁寧にお作りするため制作に1~数か月お時間をいただきますが、完成したマスコットを腕に抱いた瞬間、きっと、懐かしいような、あたたかいような、心がフッと軽くなるような感覚になっていただけるでしょう。

大好きなペットの“分身”は、いつまでもあなたと一緒です。心の拠りどころとして、ぜひたくさん話しかけたり撫でたりしてあげてください。

 

 

✱ペットロスから立ち直れないときは✱

 

ペットが亡くなったら、飼い主さんは心にダメージを負います。

通常は時間とともに気持ちが落ち着いてきますが、飼い主さんによっては鬱のような症状が出たり不眠になったり頭痛が続いたり……など心身に影響が及ぶことがあります。

そして、そのために仕事がうまくいかなかったりプライベートで塞ぎ込みがちになったり……。

 

ペットロスに苦しんでいるときは、無理に元気を出そうとせず、まずは落ち込むだけ落ち込んでください。感情と素直に向き合うことが、浮上のひとつのきっかけになるはずです。同じようにペットを亡くした経験のある方に話を聞いてもらうのも良いですね。

 

少しずつ気持ちが落ち着いてきたら、次はペットの気持ちに思いを馳せてみてください。

空にいるペットは、大好きな飼い主さんが自分の死後いつまでも苦しんでいるのを見て、どう感じるでしょうか……? 「いつまでも悲しまないで。ぼくはそんなこと望んでいないよ。ぼくは、飼い主さんの笑顔が大好きなのに」って、ペットも悲しい気持ちになるのではないでしょうか?

 

涙を拭いたら、顔を上げてください。

空へ向かって「こっちは元気でやっているよ」「いつまでも大好きだよ」と笑顔で話しかければ、きっと尻尾を振って応えてくれるでしょう。

 

 

 

✱まとめ✱

 

ペットが亡くなったら火葬までにすべきことは、たくさんあります。

ペットをきれいな姿で送り出してあげるために、適切に処置していきましょう。

 

別れはつらいですが、でも「死んだら終わり」ではありません。絆はこれからもずっと残ったまま。

飼い主さんの笑顔は、ペットを幸せにします。だから、どうか顔を上げてください。空と地上で「大好き」のテレパシーを毎日送り合いながら、それぞれの幸せを、それぞれの場所で。